俳優としてのA.B.C-Z
私が生まれて初めて生のA.B.C-Zを観たのは、2014年5月の日生劇場で行われたABC座ジャニーズ伝説。
観劇して、5人の演技力の高さにとにかく驚いたのを覚えている。
私がイメージしていたジャニーズグループとは、グループの中の何人かは歌が上手く、何人かは演劇が上手く、何人かはダンスが上手い、それらが1つのグループとして活動する、、、というものだったのに。
A.B.C-Z、メンバー全員めっちゃ演技上手い。こりゃ毎年主演舞台やるわ。
この日以来、私の中でA.B.C-Zは「演劇集団アイドル」となった。歌も踊りもアクロバットも、きっと演劇のためにある。
そんな目線でA.B.C-Zを見るようになったのだった。
そしてそのA.B.C-Zが、来たる2020年、「オレたち応援屋!!」という映画に主演する。
演劇での活動が多い彼らのスクリーンで観る演技。なんて待ち遠しい。
5人で映像の演技に挑むのは2014年の連続ドラマ「魔法★男子チェリーズ」、2016年に発売されたDVDシングル「花言葉」のミュージッククリップ内のドラマ、今年4月にメ~テレの特別ドラマとして制作・放映され、全国の映画館でも上映された「ぼくらのショウタイム」に続き4回目。
舞台活動がメインと思ってた割には5人の映像作品多いな??ありがたき幸せ。
そこで映画版応援屋(※舞台「応援屋!!Oh and Yeah!!」を元にしているため「映画版」である)が待ちきれない気持ちで、俳優としての5人を独断でおさらいしてみます。
橋本良亮
- 私の好きな役:舞台「コインロッカー・ベイビーズ」のハシ
- 演じがちな役どころ:天涯孤独の天才
儚い男の子を演じさせたら右に出るものはいないと思う。そんな訳でいつも演じる役は孤独がち。グループでセンターなので、5人のお芝居では毎回主人公。きっと映画版応援屋でもそうでしょう。
はっしーは映像に1番向いているメンバーなのでは?と思っています。何故なら顔が!良い!…と、言うのは造形が美しいのはもちろんだけど、表情や目で訴える演技が上手だから。アップのシーンを切望せざるを得ない。
そして舞台でも台詞が自然で普通の会話に近い喋り方をするのもはっしーの演技の特徴。大袈裟感がなくて舞台芝居っぽさも少ない。その分滑舌が良くないこともあるけど、昨年朗読劇をした辺りから確実に改善されていると思います。
公開中の映画「決算!忠臣蔵」では天然な子のようなので、どんな姿を見せてくれるかとても楽しみ(今週映画館に行く予定です)。
戸塚祥太
- 私の好きな役:ドラマ「トーキョーエイリアンブラザーズ」の夏太郎
- 演じがちな役どころ:心優しい青年、コンビニ店員
A.B.C-Zの演技班大本命のとっつーは、個人で出演した舞台・ドラマ・映画の本数はグループ内でも随一。
風貌がとにかく綺麗な好青年なので良い人役が多いけど、実はやばいやつだったときのギャップが大きくなるので(実際の戸塚祥太さんのように?)、ストーカーとか殺人鬼とか演じてもらいたい。昼ドラ癒しやキリコはなかなかその欲を満たしてくれてありがたかったし、Hey!Say!JUMPの伊野尾くんと出演した「トーキョーエイリアンブラザーズ」の夏太郎役は謎めき過ぎた不器用なお兄ちゃんもよかった。
5人のお芝居になるとバランス的にまともな役割を担いがちだけど、映画ではちょっと変わったところがあると嬉しいな。
個人的に見てみたいのは、イケメンを活かしてすごい女たらしだったり遊び人でお金にもだらしない役!
あと舞台で見せてくれる馬鹿正直な熱血漢みたいな人物像を映像でも見てみたい。
河合郁人
- 私の好きな役:MV「花言葉」の花屋さん
- 演じがちな役どころ:血の気の多い熱い男
チェリーズの総長しかり、ショウタイムの小紫さんしかり、映像で観る河合くんはよく怒っている。舞台応援屋の修也も短気な人物だった。そんな役どころが回ってくる理由はひとえに河合くんの顔立ちがキリッとしてるからではないだろうか。そんな中で唯一ほんわかと優しい人を演じた花言葉のお花屋さんが私は好き。
主演舞台の経験は多いのに、照れ屋だからかメンバーの中で1番「役者です」感を出さないけれど器用で安定感があるからきっとどんな役でもこなしてくれそう。
もし映画でロマンス担当があるなら既定路線ならはしとつが担うのだろうけど、私は可愛い河合くんが観てみたいなぁ。
そして私が望んで止まないのは、河合くんと木村拓哉さんの映像作品での共演です。河合くんが木村くんの後輩とかさぁ、、最高だと思うんだけど。そのためにもこの映画で「河合くん、映像もいけるね!」と関係者の人の目に止まることを心より祈ってます!
塚田僚一
- 私の好きな役:舞台「ボクの穴、彼の穴。」のツカダリョウイチ
- 演じがちな役どころ:ちょっと抜けてるけど良い奴
「塚ちゃんは何を演じても塚ちゃん」と言われがちだけど、2つの理由があると思う。
1つは、塚ちゃんという人物が、幅広すぎて、色々な顔を持ちすぎて、どんな役でも塚ちゃんの一部と被ってしまうこと。
もう1つは、塚ちゃんが研究熱心で役の人物を自分の中に取り入れてしまうこと。
A.B.C-Zを演劇集団として見ている私の1番の推しが塚ちゃんなので、つまり私は塚ちゃんのことを演劇の人と見ています。お芝居を頑張りたいと、アクション映画に出たいとよく語っていた塚ちゃんは、いつからか「バラエティーを頑張る」と言う塚ちゃんになってしまったけれど、私はいつでも役者・塚田僚一の活躍を待っています。
天才的な身体能力の高さも、安定した体幹も柔軟性も、お芝居を見るたびに表現に結びついていて感動するし、演出家や監督さんに引き出される塚ちゃんのアウトプットは美しい。
五関晃一
- 私の好きな役:ドラマ「魔法★男子チェリーズ」の2D
- 演じがちな役どころ:限りなく2次元
五関くんがこれまで1度も単独でドラマに出演していない意味が分からない。チェリーズのホス&2D回は何度も観てしまうし、五関くんはアリキリの石井さん、伊藤淳史さんに次ぐ小柄の名優ポジションになるはずと思ってる。きっとあれでしょ、ジャニーズなのに脇役演じてもらうのどうなんだろうって会議で候補に上がっても外されているんでしょ??ごせ子ちゃんやピー晃一などなりきり別人キャラを複数持つ五関くんのたくさんの顔を見せて欲しい。
5人の映像作品では、3作すべて眼鏡キャラなのも面白い。この映画では果たして。
一方で佇まいや振る舞いが華麗で声が通るから、舞台ではカリスマ溢れる役が似合う。舞台と映像で1番違うイメージを表現できるのも、五関くんではないかと思っています。
今きっと5人は映画の撮影真っ只中。
どんな作品を見せてくれるのか、円盤化されてる作品を観ながら公開まで楽しく待ちたいと思います!
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