いきぬき或いはいきざま

オタクの話や日常のあれこれ

実写版の原作をどのタイミングで読むか問題

突然ですが、私は漫画や小説の実写化作品を観るとき、最適な原作を読むタイミングっていつだろう?と悩むことがあります。

観る前?
観た後?
気にしない?

最近も考えていたので、今日はこのテーマでブログを書きます。

舞台「風が強く吹いている」の場合

レースの結果は知らない状態で観劇

最近迷ったのはこれ。

推しの塚ちゃん(A.B.C-Z塚田僚一さん)が箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」という、三浦しをんさんの小説作品の実写化舞台に主演をすると決まったとき、まさにこの悩みに突き当たりました。

なぜなら私は、この小説を途中まで読んでいたからです。

続きを読むか?やめとくか?

なんで途中で止まってたかというと、いつかの出張だかの移動中のお供にと文庫本を持って行って、新幹線か飛行機に忘れてきてしまったのですね…。

面白かったし、登場人物も個性があって魅力的だったうっすらとした記憶。読んでおいた方が舞台も楽しめるんじゃないか?とも思いつつ、ストーリーの性質上、結果が分からない方が手に汗握る展開に入り込めるのでは?2人の自分がせめぎ合い、最終的にお正月に実際の箱根駅伝をTVで見た時に「結果を知らない方が駅伝はドラマティック」と確信して、続きを読まずに観劇しました。

結果、大正解!

それぞれの登場人物が走る理由や葛藤は、舞台ではぎゅっと凝縮されているので、まず原作に触れていたことで、より厚みを持って受け止められた気がします。

そして後半の駅伝レースは、結果を知らないこそ、本物の観戦さながら夢中で応援することができ、カーテンコールではお芝居を観ていたのか、スポーツを観ていたのか、よく分からない不思議な満足感で拍手を送り続けたのでした。

ドラマ「美しい彼」の場合

4月の映画を観るまでは我慢!

少し前にブログにも取り上げた「美しい彼」。このドラマは、たまたまおすすめBLドラマを紹介している記事を読んで辿り着いたので、その時点で原作のことは知りませんでした。

何かしら原作があるのだろうな、くらいの認識で視聴を始め、一晩で全話制覇してしまったのは、このポスト ドラマ「美しい彼」を一気見してしまいました - いきぬき或いはいきざま のとおり。

その後調べて、原作の小説を読んでみたいと思ったけれど、すぐに映画と続編のドラマが発表されたのでまだ読んでいません。映像で好きになったから、まずは映像で目いっぱい堪能しようという算段。続編、楽しみ過ぎる…。

4月公開の映画まで観届けたら、小説に取り掛かかろうと思ってます。

ドラマ「新米姉妹のふたりごはん」の場合

終わらないで欲しかったあの世界が続いていた

2019年10月から12月にかけてテレビ東京で放送されたドラマです。原作は漫画。私が大友花恋ちゃん好きになったきっかけの作品。

原作も出演者も知らなかったけど、少し前に再放送で「きのう何食べた?」のドラマを観ていた私は、次に見るものを探していました。同じグルメの話だし、ほのぼのしてそうだし、信頼のテレ東深夜枠だし…と、なんとなく見始めたら、可愛くって可愛くって、癒ししかなかった!花恋ちゃん以外の出演者もみんな可愛くて、いい子しかいない世界で平和で、姉妹を取り巻くストーリーも面白くて、食べ物は全部美味しそうで、それは1週間に1度のオアシスでした。

毎週放送が楽しみでありながらも、ドラマの終わりが近付くのが寂しくて仕方なかった私にとって、原作の漫画はふたりごはんの世界を続けて楽しめる延命装置のような存在でした。最終回の放送が終わり、ロスになる前に間髪入れずに大人買い。初めて読んだ時、ドラマと同じ世界が紙面に広がっている!感動しました。忠実な実写化だったのですね。

無事に延命どころか、息を吹き返しました。てぇてぇ。

後日、根本凪ちゃんが漫画の方のファンで、ドラマを観たら漫画と同じ世界が三次元になっていたと喜んでいるツイートを見ました。方向は逆だけど同じ!

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ここまで、実写化作品を鑑賞した後に読んだパターンを並べました。

でも、個人的には先に読むことが多いかもしれません。特に舞台作品だと、チケット代も高いし、あそこわからなかった〜っていうシーンが多いと、損した気になる!(貧乏性)

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舞台「コインロッカー・ベイビーズ」の場合

昔読んだ原作を、再度読み込んで観劇

2016年と2018年に、A.B.C-Zはっしー(橋本良亮さん)と河合くん(河合郁人さん)のダブル主演で舞台化された、村上龍さんの有名小説が原作のお芝居。

この原作は「高校生のときに一度読んだことがある」というパターンでした。

体感100億年前なので、その時の本はもう手元にはなかったけれど、買い直してすぐさま読み直しました。ストーリーの隅々までは覚えておらず、思い出せるのは非現実と現実の狭間にあるような独特な空気感と、「ダチュラ」という台詞だけだだったので、記憶を呼び覚ましました。そう、あの頃の僕らはみんな気に障ることがあれば「ダチュラ」と呟いていた(遠い目)。

ハシとキクをはっしーと河合くんがどう演じるのかも気になって仕方なく、想像を膨らませておきたかったというのもありました。

観る前からハシははっしーしかいないと確信していたけど、原作を読んだらキクもどうしてもはっしーが合うような気がする…!と思ったら、再演でははっしーと河合くんがハシとキクを日替わりで演じたので無事、はっしーのキクも観ることができました。もちろん河合くんもよかった。

伝説のような小説を実写化するチャレンジも含めて楽しめたのは、原作を読んでいたからだと思います。

それにしても当時からやばいと感じてたけど、今思い返しても、あの役を日替わりってやばいな。

舞台「奇子」の場合

原作漫画を読んで予習

2019年にA.B.C-Zの五関くん(五関晃一さん)が主演した「奇子」は、手塚治虫さんの原作漫画を観劇前に読みました。

未読でしたが、ネタバレになるとかは気にならず、それより原作との比較も楽しみたかったり、作品の理解を深めておきたかったりの気持ちが勝りました。

演出の中屋敷法仁さんが原作について熱く語り、かつ五関くんに入れ込んでいたのに、主人公のキャラクターの容姿が五関くんに似ていなかったのが気になって、読んでおかなければと判断したような気もします。

 



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ここまで、5作品について振り返ってみました。

基本的には、推しが出演する場合は役者・キャラクター重視になるので、原作を先に読みます。

原作者の人がコメントを出すこともあるし、どんな解釈をして演じてるのかを想像するのも面白いし。

なのでA.B.C-Zはっしーや、とっつーが出演したドラマの原作漫画も放送前に読みました。

そうじゃない場合も、「明日、私は誰かのカノジョ」のように、ドラマ化されるとネットで知って放送開始までに漫画を予習したパターンもあります。原作に忠実そうな前情報があったので「漫画が実写化される」こと自体に価値を感じ、その辺りも楽しむ準備を万端にしました。

と、ここまで来て「原作をいつ読むのが良いのか?」なんとなく傾向は見えてきましたが、これからも悩むと思います。都度都度悩むことも含めて楽しむことにします。

そう言えば、私の青春時代のバイブルである漫画「花のあすか組!」も、出会いはドラマだったなあと思い出しました。

まあ最近は日常的に観るドラマのほとんどに原作があるから、原作まで意識しないことも多いですよね。大抵は気になったら読んでみるくらいの構え方です。(「その女、ジルバ」「凪のお暇」とかは後から読みました)

次は、好きな作品が実写化された場合に想いを馳せてみる…かもしれないし、ざわざわしたらしないかもしれません!

ちなみに好きな漫画の実写化で1番好きだったのは、今のところドラマ「主に泣いてます」で、まだ観てなくて気になっているのは「マイ・ブロークン・マリコ」です。