いきぬき或いはいきざま

オタクの話や日常のあれこれ

初めてげんじぶのリリースイベントに1人で行った話

昨年、ドラマ「君となら恋をしてみても」にハマって以来、主人公の1人・海堂天くんを演じた大倉空人くんが所属するグループ「原因は自分にある。」(以下「げんじぶ」)の活動を、少しずつ追うようになりました。

そして先日、初めてげんじぶ現場にお邪魔したので、その記録です。

最初に断っておくと、すごく長いです。忘れないように記録しようと書いてたら5000字を超えてしまいました。もしや、おばさん構文の派生版…??

決意

年末年始、動画も音源もたくさんのげんじぶコンテンツを自分から求めて触れていたものの、実際に現場に行くことは考えていなくて、行くとしたら東京方面で大きいライブがあったら観てみたいな、くらいでした。私はげんじぶさんよりずっとずっと上の世代で、ここまで世代の離れたグループを追ったことがなかったし、ファン層はもっと若いかもしれない。もし「なら恋」の円盤発売のイベントが当たったら空人くんを実際に拝むことができるのか、さぞかし可愛らしいんだろうな〜と夢見るに留まっていて、それ以上を考える発想がなかったというのが近いかもしれません。

そんな頃、3月に発売されるげんじぶの新作EPから「ダイヤモンドリリー」という曲が先行配信されました。気付くと私はこの曲をエンドレスリピートしていたのです。ちょうど良い穏やかさ、心地の良い歌詞とメロディー。曲に集中して味わうのはもちろん、BGMとして流しても思考を持っていかれ過ぎることなく程よい。ユニゾンがなく、全パートが各メンバーのソロで構成されているので「ここは誰が歌っているか」を当てることで脳トレにもなります(?)。とにかくこの曲をいたく気に入り、毎日聴いていたのです。

そしてふと思いました。

「ダイヤモンドリリー」をライブで歌っているところを観てみたい。聴いてみたい。

EPのリリースイベントに行ったら、必ずやってくれるのではないか?

そう気付いて、リリースイベントに行くことを決意したのです。

新鮮なリリイベ参加システム

会場は埼玉の越谷レイクタウン。巨大ショッピングモールです。過去に1回だけ埼玉の友人と買い物に訪れたことがあるけれど、もう何年も前のこと。ましてリリイベは初めてです。たまに朝の情報番組で観る、ステージ前にファンがたくさんいて、2階3階からもお客さんが観ている、あのスタイルだよね??

これまでも別のアイドルやミュージシャンのリリースイベントと呼ばれる類のものに参加したことはありましたが、CD発売後にタワレコのイベントスペースなどで開催されたものだけで、CDがまだ発売されていないのも初めてだし、大きな会場でありながら参加するファンの人数が、リリイベ会場のキャパを大きく上回ると予想される現場も未体験でした。

公式の案内やファンの人のポストなどで調べて、

  1. LINEでげんじぶリリイベ整理券の公式アカウントを友だち登録して、事前にCD購入の整理番号をゲットすること
  2. 整理番号ごとに集合時間が決まること
  3. 会場には優先エリアがあり、優先エリアに入れる整理券は当日CDを買った人に先着で配布されること
  4. 1会計ごとのCD購入枚数の上限は当日Xで発表されること

などを知りました。LINEとXをやっていなかったら情報にありつけない令和の世界。

なお、リリイベではミニライブの他に特典会があって、CDの購入枚数に合わせてエアハイタッチ会(エアハイタッチとは)、グルショ撮影会(グルショ=グループショットの略よね?)があるとのこと。EBiDAN界隈のことは詳しくないけど、私の感覚ではアリーナでライブもした規模のグループでグルショがあることに驚き。

整理番号は1800番台。優先エリア入場券はおろか、番号を知った時点では特典会参加も難しいのでは、と思っていました。3000番台の人もいるようで、もし希望者全員とエアハイタッチをした後に撮影会までしたら何時間もかかってしまいます。

しかし驚くことに、この日何千人とのエアハイタッチと撮影会が行われたのです。

ミニライブ

予想通り優先エリアの入場券入手は叶わなかったので、1階フリーエリアの後ろの方でミニライブを観ることにしました。2階3階にも既にたくさんの人がいてどのくらい見えるか分からなかったし、1階の方が音が聴こえやすい設計と事前に見たので、視界より音を取りました。

人と人の隙間からどのくらい見えるものかしらと待っていると、14時の開始時間に合わせて、ついにメンバーが登場。人だかりで首から下は殆ど諦めでしたが、どうにか全員の顔は見える!白い衣装を着ていることは認識でき、混じりっ気なしの純粋な美しさが伝わってきました。げんじぶさんが現れた途端、レイクタウンの空間が一瞬で浄化された気がします。「なら恋」きっかけでこの場まで到着した私は、初めてのリアル空人くんを「海堂天を演じた方」だと認識したかったけど、そんなに冷静にはなれません。脳内でメンバーさん1人1人の名前を唱えながら顔を確認しては、はいかわいい、はいかっこいい、を繰り返すのみ…。

ライブは3曲。1曲目は「嗜好に関する世論調査」、2曲目が「ギミギミラブ」。どちらもライブ映像や音源で知っている曲でした。ファンの方々との掛け合いがあったり、振り付けにジャンプするところがあったり(ちょっと見えやすくなってありがたい)。げんじぶ楽しいね!!推しの歌割りでペンライトを捧げる文化があり、満遍なくあちこちから光が上がるのも良い。

そして3曲目は遂に「ダイヤモンドリリー」です。これを待ってた!!!生で浴びた「ダイヤモンドリリー」は儚くて眩しくて大満足でした。来てよかった。1曲を通して軸となる光咲くんの天使のような澄んだ歌声が高い天井に伸びていくの良すぎる。CD購入で並んでいた時に、近くにいた女の子たちが「光咲くんの『嗚呼〜』が好き過ぎて生で聴いたらどうなってしまうのか」と話していたけど、あの子達は大丈夫だったでしょうか。

歌声と言えば、げんじぶを音源で聴き始めた頃に「この声の主は!誰ですか!!」と探し求めた武藤潤くんの甘さとロックが共存する歌声。安定しているし、生で聴いてもちゃんと好きな声と歌い方で、もっと聴いてみたいと思いました。

MCでは、杢代くんが不在だった雅哉くんのアクスタを連れてきたとはしゃいでいて、レベチイケメン×少年みの破壊力の強さを目の当たりにしながら、横で微笑む要人くんの今日の髪型が少し重めに濡らした感じにセットされててかっこいいなと眺めていたのを覚えています。あとで特典会でしっかり見よう!と心に誓っていました。

エアハイタッチ会

ミニライブをしていたステージに小さなテントのような仮設会場が建てられ、その中でエアハイタッチ会が行われました。

私がテントに入ったときにはエアハイタッチ会も既に2000人くらいは済んでいる状態だっただろうに、げんじぶメンバーの皆さんは誰1人疲れた様子もなく「今メイクが終わったとこです」くらいに完成されたビジュで、ちゃんと丁寧に目を見て笑顔で「ありがとう」と言ってくれる。これは夢…?

ちなみに「エアハイタッチ」は、間にビニールシートを挟んでいて、どちらかというと「お手振り会」という感じでした。

並びが名前の順だったから1人目が空人くんで、きゅるきゅるした笑顔で「ありがとう〜」って言ってて、ひえー大変だ本当にたかとくんだ(平仮名で浮かんだ)と思っていたら、姫のような麗しい瞳の光咲くんが続いて、既に1日で受け止められるキラキラゲージが振り切れそうになっていたところに、3人目の凌大くんが全力で今僕は楽しい!!!と伝わる弾けるような笑顔をしていたから、メーターが壊れてここで意識が飛びそうでしたが「あと3人いるから」と瞬時に自分に言い聞かせて持ち堪えました。

武藤潤くんからは濃縮されたキレキレな輝き、5人目の杢代くんからはレベチイケメンな魅惑の笑顔を向けられたので危うく息絶えそうになるも、さっき遠くから見たときカッコよかった要人くんを忘れずに見なければ!と意識したからギリセーフ、ちゃんと記憶に残せました。最後の1人の要人くんがちょっと落ち着いた雰囲気なの、助かる。

もちろんこちらからも感謝を伝えたくて「ありがとう」と全員に言った…と思うけれど、ギリギリでやってたので自信はないです、大人なのに…。まあまあのスピードで歩いていたし。

本当に全員かっこよかった。私の目、snowのフィルターかかるようになったっけ?ってくらい、顔も肌も髪も全部綺麗でした。全員かっこよかった。(2回目)

グルショ撮影会

続いてグルショの列に並びます。A・Bの2パターンの配列があり、好きな方を選んで列に着くのですが、各配列の発表の仕方がメンバーのアクスタを並べて再現した写真がXにポストされるのが斬新でした。また1つ、新しい文化を学んだ。

特典会参加者が多いので長時間の待機が必要でしたが、撮影にかかる時間は体感3秒。一瞬に全ポテンシャルを発揮せねばならない高難度の戦い。メンバーや係員の皆さんは、そんな熱い思いの詰まった一瞬に何千回と繰り返し対峙されていると思うと、すごいエネルギーです。

ハイタッチと同じテントの中が撮影会場ですが、先程と違いメンバーと参加者の間に遮るものがないので、撮影時は手ぶらで入室します。自分の順番が近づいたら、荷物をテント付近に設置されたテーブルに置き、そしてさらに近づいたら自分のスマホを撮影係の人に預けて、呼ばれたらテントにイン。そこには美しい青年6人が笑顔でこちらを見ているという非日常が存在しますが、同時にスピード命の世界がスタートしているので息を呑む隙もありません。全員を見ながら「よろしくお願いします」と挨拶した気がするけど、早く座って!の空気がすごいので、促されるまま座り、その瞬間にシャッターが押され、立ち上がってお礼を言えたかどうか分からないくらいのうちにスマホを返され「確認してください」と言われるので、どうにか正気を取り戻しかろうじて写真がブレずに撮影されていることを確認しながら退室。

入室してすぐの印象は「誰もくたびれていない!」。エアハイタッチの時同様に相変わらず「今しがたヘアメイク終えたところです」みたいなパリッとした完成度のげんじぶさん。撮影会が始まって数時間経過しているのに…。それとこの時も、凌大くんの弾けそうな笑顔が目に入って可愛かった記憶があります。あの子、小型犬かな?

撮影前後は空人くんしかちゃんと目を合わせる余裕なかったですが、ありがとう〜ってすごくキラキラと可愛くて、あの子も多分、小型犬かな?

6人もいたら1人くらい微妙な写りだったり、気が抜けてしまったり、みたいなことがあってもやむを得ないと覚悟していたけど、出来上がった写真は全員プロフェッショナルなかっこよさで、1人1人拡大してみたけどやっぱりプロフェッショナルなかっこよさで、げんじぶのビジュアル管理の真髄を見ました。iPhoneのデフォルトのカメラだよ?ゼロ加工よ?こんなプロ集団との撮影機会があるの、すごいや…。なんか怪しい笑みとスピードと戦った跡が隠せないおばさんが中央にいるの、合ってるんだっけ、という気になってくる。

全員バチバチに決まっているけど、特に潤くんと光咲くんの美に隙がなくて感動しました。

私は前列に空人くんがいる後半のBの方を選んだので、終わったのは19時過ぎ(全ての撮影会が終わったのは20時半くらいだったとか)。最初のCD購入のための集合時間が11:50だったので、リリイベにかかった時間は正味7時間くらいでした。スマホがあれば1人で時間を潰せるタイプの人間なので、待ち時間にゲームをしたり漫画を読んだりできたし、屋外の待機列にいた時も雨が降らなかったのは良かったけれど、足と腰は痛かった。スニーカーにすればよかったとは思いました。(でも写真撮るならげんじぶさんはステージ衣装だし、カジュアル過ぎない方が良い。周りのファンの皆さんはおしゃれしていて可愛かった。げんじぶ女の子バージョン)

持っていたお菓子で小腹を満たしつつも、やっぱりお腹は空いたので帰りにレイクタウンでラーメンを食べて帰りました。(ラーメン大好き)

メンバーやスタッフの皆さんは、休憩もあまり取れずに(撮影のAとBの間に10分休みがあったけど、休まれないのでは…)大変だったと思います。そのくらい、CD発売にかけているということなんだろうなと思うと、3月に良い結果が出ることを祈って止みません。

次はライブに行ってみたいという気持ちを強固にしたのと(ダンスはほぼ見えてないし、何より雅哉くんも揃った完全体を見たい)、時間が経ってからじわじわと空人くんが天を演じた役者さんだったことを実感して、夜空の下を歩きながら、天は可愛いねぇぇ可愛い人が演じてくれてよかったねぇぇと心の中の龍司くんに話しかけながら帰路に着いたのでした。