いきぬき或いはいきざま

オタクの話や日常のあれこれ

マティス展

良い天気なのにやることがない!

のは勿体ないので、日頃やりたいと思っていた「美術館で休日を過ごす」という身も心もリフレッシュしそうな活動をしてきました。

特に気になっている展覧会があるわけではなかったのでネットで調べたところ、国立新美術館で「マティス展」をやっていると知って六本木へ。

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マティスに関しては「うっすら見聞きしたことある」くらいの知識でしたが、フランスの作家というのに惹かれました。今フランスの連続ドラマ「スカム・フランス」を観ているし、去年俳優の日向亘くんと戦場カメラマンの渡部さんががマルセイユを旅する番組が面白かったし、母親がフランス文学専攻のフランス文化好きで、旅行の話をよく聞かされていていつか行ってみたいと思っていたし。

チケット売り場には列ができていましたが、入場制限をするほどではなく、自分のペースで作品を楽しめるちょうど良い賑わいでした。週末でも会期の初めの方がまだ混んでいない確率が高いらしい。

展示作品は、なんと161点。マティス初心者にも優しく、1890年の絵を描き始めた初期から、晩年に携わった礼拝堂を再現したスペースまで、人生とも言える作品群を辿ることができました。これだけの作品が海を渡ってやって来たってすごい…。小さな絵1枚でも猛烈に高価値だろうに。

見どころは展示会のタイトルにもなっている「自由なフォルム」のセクションで巨大な「切り紙絵」を観られること。大胆な省略と色使いを必要とする切り紙絵の表現に辿り着くというゴールを念頭に展示を鑑賞していくと、絵画の中にも途中力強い線が見えて来たり、デフォルメしたタッチが現れたり、色彩のコントラストが強くなったり。そこに向かうまでの壮大なストーリーと無数の表現が楽しい。

作品によってアトリエを移動したり、絵画、彫刻、舞台衣装、タペストリー、ステンドグラスなど、アウトプットの形式も様々で、それは生活で人生なんだなと、作品が語りかけてくる活き活きとしたエネルギーを受けながら充実した体験ができました。

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美術館で過ごす休日、まるで旅行したみたいな異空間で良いリフレッシュになりました。

また時間ができたら行こうっと!

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マティス 自由なフォルム

国立新美術館にて 5月27日まで